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元気が出るマーチ(行進曲)名曲選

猛暑の休日、身も心もだらけがちになるが、勇壮な行進曲でも聴けば、少しは佇まいもしゃきっとなるかも。

高校野球決勝戦が終わり、優勝校と準優勝校の選手行進。激闘の労をねぎらうようにバックに流れ続けるのは言わずと知れた『栄冠は君に輝く』。古関裕而による爽やかな旋律と、若者の白球に賭ける夢と希望を鼓舞する加賀大介の詩。日常の雑事に追われ、ひたむきさ加減が程遠くなった中高年の胸には痛々しくトゲ刺すものがある。

古関裕而は耳になじんだ行進曲の珠玉作を数々世に送り出しているが、中でも世界に奏でられた不朽の名曲といえば、『オリンピック・マーチ』。昭和39年の東京オリンピックでは、この曲に乗って、各国の選手団が東京・国立競技場のフィールドに恭しく入場してきた。

当時のオリンピックにおける選手行進は、今と違っていたずらに笑顔を振りまいたり、はしゃいだりすることなく、皆が整然と一糸乱れもなく厳かに歩を進めていた。

とりわけ満を持して、全参加国の最後に入場してきた白い帽子と赤いブレザーに身を包んだ日本選手団の凛々しく誇らしげな表情に満ちた隊列は、このうえなく美しく見えた。そしていっせいに立ち上がり、大拍手と歓呼の声で迎える観衆。今あらためて見ても、胸が熱くなる。高度経済成長の真っ只中、日本が戦後の復興を世界に印象づけた瞬間でもあった。この日、国立競技場でこの光景を目の当たりにした人たちの感動と感慨は、いかばかりであったろうか。

Posted: 21 August 2011
Reference: 古関裕而

 

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